椎:「(きょろきょろと辺りを見回す)」
ち:「はいはい、そこ、きょろきょろしない」
椎:「なんだかずいぶん久しぶりな気がします」
ち:「久しぶりもなにもたっぷり15年経ってるからねえ」
椎:「15年! なんでまた15年ぶりにここでこんな会話を?」
ち:「前にやりとりしたときに書いたろう? 情報あったら教えてくださいって」
椎:「はい。……ってまさか」
ち:「そう、そのまさか。15年の月日を経て情報をお寄せ頂きました」
椎:「こんな、書かれて十何年も経つものを見てくれる方がいらっしゃるんですね……」
ち:「ありがたいことです」
椎:「それで、どんな方からどんな情報なんですか?」
ち:「スウェーデンPOD社のストーブを実際に使っていらっしゃるイニシャルK.Sさんと
言う方からなんだけどね」
椎:「はい」
ち:「以前NTさんから、スウェーデンPOD社と言うのがある、と言う情報を頂いて
いたわけなんだけど、そのPOD社について ”POD社の正式名称とホームページ"、
”どんなストーブなのか”、”POD社のストーブのラインナップがわかるサイト"、
"K.SさんがPOD社のストーブを手にするに至った経緯や当時のストーブ事情"
などを教えて頂いたんだ」
椎:「実際に使ってらっしゃる方から情報がいただけるなんて」
ち:「ちょっとググってみたらPOD社のストーブの愛好家さん達がいるようで、どこそこで
えの芯を扱っていたとかそう言う情報を載せたホームページを見つけました」
椎:「それで、頂いた情報の詳細は?」
ち:「まずはスウェーデンPOD社について。正しくは「スウェーデンのAB POD社」だそう
です。AB POD社のホームページはこちら(スウェーデン語です)。
以前はブリキのおもちゃや2灯式の箱形をしたストーブや円筒形のストーブを製造していたそうですが、
最近では成形品の金型のデザインから設計、加工、生産までを一手に扱ってるメーカーさんの
ようです」
椎:「ホームページは全てスウェーデン語だったので、Google翻訳さんにがんばってもらって読みました」
ち:「一部ですけどね。最近はストーブはやってないのかなあ、ホームページを見る限りは載って
ませんでした。部品(綿の芯やガスケット)のサポートはしていると書かれてたけどね」
椎:「その他には?」
ち:「POD社のストーブのラインナップの一部(?)を掲載しているサイトを紹介していただき
ました。アンティーク石油ストーブさんのPODのページです」
椎:「箱形の他に円筒形もありますね」
ち:「そうなんだよね。そこのページを見るとわかるのだけど、円筒部分が横に折れ
曲がるようになってぱかっと開く格好で芯の部分が露出するんだけど、そのギミックに
多少見覚えがあったりするんだよなあ」
椎:「ご実家でですか?」
ち:「いや、実家じゃなくて多分じいさまにスウェーデンポットと言う言葉を教えてくれた
テーラーさんところじゃないかと思うんだけどね。あそこに足を運んだのも数回だから
記憶が曖昧で……」
椎:「なるほど」
ち:「その円筒形の8Kと言う形式は1970年代にはもう作られていたみたいだから、もしか
するともしかして」
椎:「テーラーさんはPOD社の8Kを持っていて、おじいさまはその名前と円筒形という記憶で
似たようなアラジン社のブルーフレームを購入した?」
ち:「かもしれないね」
椎:「とすると桜木さんのおうちのは……」
ち:「POD社の8Kだった可能性があるね。だからマニュアルにPOD社の記載があった。
まあ、じいさまの件も桜木さんのご実家の件も、真相はわからないけどね」
椎:「でも、K.Sさんのお陰でかなり確からしい推論が立てられました」
ち:「K.Sさんは随分昔からPOD社のストーブを愛用されているそうだよ。VIKING 62Kから
始まって、VIKING 76Kを長らく使っているみたい。76Kは2台あるのだとか
(外観は上述のアンティーク石油ストーブさんのホームページをご参照ください)」
椎:「こだわり持って長年使い続けているんですね。素敵です」
ち:「ブルーフレームの青い炎のこと、アラジン社のブルーフレームが当初イギリスからの輸入
で、途中から日本でのライセンス生産に変わったこと、その見分け方。色々と教えて頂きま
した。ありがとうございました」
椎:「ありがとうございました。本文へは下のリンクから戻ってくださいね」
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20150208 追記