2002.7 台風6号と一緒に北海道の旅


4泊5日の 北海道のんびり旅

1日目羽田空港出発 12.30 -- 稚内空港着 14.10 --(タクシー)-- フェリーターミナル着 14.35 / 出帆 15.10 -- 礼文島(香深港)17.00 〜 民宿・一番館(泊)
2日目宿 7.20 出発 〜香深港 7.30 / 出帆 8.45 -- 稚内港着 10.55 -- JR稚内駅 11.20 --(昼食休憩)--13.45(特急サロベツ)-- 旭川駅着 17.33 -- ホテル17.50(泊)
3日目旭川駅 9.10 出発 〜バス〜旭岳温泉 10.20 --( ロープウエイ)-- 姿見着 10.55 --(高原の散策と休憩)-- ( ロープウエイ)-- 勇駒荘着 15.30(泊)
4日目宿 8.35 出発 -- ロープウエイ駅 9.15 / 9.25 -- 姿見着 9.35 --(高原の散策と休憩)-- 13.30( ロープウエイ)13.40 -- 旭岳温泉発 14.35 -- JR旭川駅 16.15 --(市内散策)--  ホテル16.25(泊)
5日目宿 9.20出発 -- 旭川駅前 9.45〜バス〜旭川空港 10.20 / 10.55 離陸 ---- 羽田空港着 13.40

ANAの超割航空券(日本全国どこでも1万円)の売出しがあったので、丁度高山植物の季節でもあるし、またまた北海道の旭岳高原に出かけることにした。どうせ行くならのんびり「船と鉄道の旅」をしようという事になって、家内が計画に熱中する。こちらは何処でも良いよ・と総ておまかせ。
長期の天気予報では、北海道は幸いに好天が続きそうだったが、5日くらい前になると台風6号が発生して日本に近ずき、前線が押し上げられて北海道も曇りか雨の予報に変わってしまった。出かける前日には何と台風は日本列島に沿って進み、翌日の夜頃りには関東地方に接近し風雨が強くなるとの事。しかしもう変更は出来ないし、成る様に成るさ? とそれなりに楽しむ事に覚悟を決める。

1日目、
当日は朝から雨、台風でベランダの植木が倒れないように、風に飛ばされないように処置して、雨が小止みになった所を見計らって早めに家を出る。おかげで羽田空港には出発3時間近くも前に着いてしまった。  台風がまだ四国辺りにいる時間に羽田空港を離陸し、稚内空港に向かう。飛行は順調で定刻に到着したので予定通り礼文島(香深)行きの最終フェリーに間に合う。空港から港までの道の両側には遅咲きのハマナスが咲いていて “北海道にきたんだな〜” という感じになる。到着が遅かったのでフェリーの客室はツアーの団体客で満員状態、少し詰めて貰って何とか座ることができホットする。
船は定刻の15.10に出港、持参した本を読んだり、デッキに出て全容を見せている利尻岳の山容をながめたり、餌を貰いに集まってくるカモメの群れを見たりしている内に礼文島の香深港に入港。外に出ると小雨交じりの強い風が吹いていて寒く、まだ5時なのに夕暮れのように暗いし、山の方はすっぽりと雲に包まれている。これでは予定していた桃岩展望台付近で咲いているだろう「イブキトラノオ」や「ヨツバシオガマ」などの花を見に行くのは無理と諦め、明朝霧が晴れたら行くことにして、迎えの車で宿に直行する。
風呂にユックリと浸かって、6時からは同宿の人達と夕食を取りながら、お互いの旅行情報の交換で楽しんだ。

2日目
明け方に屋根を叩く雨の音がした、昨夜の天気予報より悪いらしい。もう一眠りして6時過ぎに起きた時は小雨まじりの風が少し吹いていた。外に出てみると山の方はすっぽりと雲に隠れていて、視界も100メートル位しかない。これでは山に登っても花も見れないし写真も撮れる状況ではない。
それに台風が今夜あたり北海道を縦断するとTVが伝えている。若し風がこれ以上強くなるとフェリーが欠航することも考えられるので、最終便で帰り稚内泊で明朝の列車で旭川に行く予定を変更して一便の船で本土に戻り、今日中に旭川まで行ってしまう事にして、食事の後フェリー乗り場に直行する。・・・(わざわざ礼文島まで渡ってきてユックリと散策もせず花も見ずに、ただ船に乗るだけの旅になったけれど、島に足止めされると困るので)・・・
港には出港1時間半前なのに団体のツアーが5組も集まっていて待合室は満員に近い状況だった。この大勢の団体の後になったら座る場所も無くなると判断して、この団体が乗船並びを始めるのを見計らいその前に走って並ぶ(小雨と風の吹く寒い波止場で・まだ乗船開始までには1時間もあるのに!!!!)
雨具を着て並ぶこと50分、乗船して座敷の隅を確保してやれやれと安心している間に、団体のツアー客が殺到してきて直ぐに座る場所がなくなるほどの混雑となり、それより後から来た客は船室内の通路にも入れず寒い室外に寒さに震えながら座り込みと言う状況になってしまった。 何回も礼文島フェリーには乗っているけれどこんな混雑は初めてだ。(天候がよければ半分近くは室外に出て景色を楽しんでいるのが、みんな室内に居るのだから込み合うのは当たり前なんだろう)
船は2時間走って予定より10分遅れで稚内港に到着。船外に出ると風と雨が更に激しくなっていて処置なしの状況。とにかくJR稚内駅まで行くことにして、待合室で雨具を出し完全武装で急ぐ。駅に着いたらまず雨具の濡れたのをふき取って拡げ、切符を買って座席を確保し、旭川のホテルを探して予約し、今夜の稚内のホテルをキャンセルして準備完了。
一息ついていると12時頃に「午後のフェリーは欠航」と張り紙がでた。心配が的中した訳で早く帰ってきて良かったと胸をなでおろした次第。風雨が激しいので散策をする気もなく、おりしも礼文島の宿で一緒だった人が来たので話ながら駅の待合室で時間をつぶす。
特急サロベツ号は13時45分に発車、車窓から道北の原野や牧場風景をぼんやりと眺めながら4時間ほどのノンビリ旅。定刻17時33分に旭川駅着。ここは雨も風も殆どなくあの悪天候はどうしたんだろうと不思議なくらい。まだ明るいのでホテルにチェックインしてから、駅周辺の食堂を見て廻り結果的に駅の食堂で夕食をとる。

3日目
9.10のバスで旭岳温泉へ。日中使わない物はロッカーに預けて身軽になってロープウエーで姿見駅へ上る。高原は霧雨で風が少し吹いていて視界が50〜60メートルほど、旭岳はおろか近くの展望台も霧の中に隠れて見えない。昨夜から今朝にかけて雨がだいぶ降ったそうで、遊歩道は川のようになっていた。そんな中を傘でカメラを雨から防ぎ高山植物の花を見ながら1時間半ほど歩いて廻る。こんな天候なのでツアーの団体客も建物周辺を見て帰ってしまうので歩いている人は殆ど居ない。監視員も手持無沙汰で廻っている感じで、今年は雪解けが早く、その後で霜が降ったりして、高山植物は例年より良くないし、咲くのも10日ほど早く、ここの 「チングルマ」 も何時もなら満開の時期なのにもうこんなに黒っぽくなってしまった。と立ち話をしている傍を指して言っていた。
それでも少し高い所に行くとまだ 「キバナシャクナゲ」 も幾つか残っていて、「ツガザクラ」 や 「イソツツジ」 が満開で雨にぬれていた。負け惜しみではなく霧に煙った灰色の中でピンクや赤や白に輝く花は綺麗だった(それに廻りに人が居らずこの眺めを独り占めにしているのが良かったですね〜)
しばらく歩き回ってロープウエー駅に戻り、待っていた家内と一緒に 「雨の中を頂上から下ってきた山男・山女達の装備や、携帯食料などをウオッチングしながら」 昼食(昼飲?)と休憩、2時過ぎに下に降りて今夜は温泉三昧と決め宿に向かう。ロープ乗り場から今夜の宿「勇駒荘」まで雨の中を、普段は小さな流れで気が付かなかった川も増水して “轟々と音を響かせながら3段の滝となって荒れ狂っている” 景色を眺めたりしながら20分ほどノンビリと歩く。大分前に一度泊まった事がある鄙びた山小屋の雰囲気だった宿も今は新築されていて、風呂も近代的に拡大され露天風呂もある温泉宿に変わっていた。

4日目
朝は大分冷え込んだようで部屋のストーブをつける、TVでは東京地方は熱帯夜で最高気温が30度を越えると報じているのが嘘のようだ。早朝に露天風呂に浸かって空を見ると、天気は大分回復して霧が流れているが雲の切れ目から青空も覗くまあまあの天気。今日は上に登っての天候次第で、花を見ながらの高原散歩で時間を調整する予定。ゆっくりと食事をしてから出発、ロープウエーの駅までは結構きつい上り坂だが涼しいので快適な散歩気分で25分ほど歩く。
また不要な荷物はロッカーに預けて身軽な服装でロープウエーで姿見駅まで登る。上に着くと霧で旭岳は見えない、時々風で霧が晴れると明るくなり視界は開けるが中腹までしか見えなかった。今日は土曜日とあって昨日と打って変わって大勢の観光客が次々と登ってきて、駅周辺の遊歩道も昨日の無人の道から銀座通りに変身している。
それでもツアー客は時間に制限があるからそんなに遠くまでは行けないので、少し先まで行くと人影は殆どなくなり静かな高原のお花畑を満喫できる。「チングルマ」 と 「ツガザクラ」 のがなだらかな丘一面を飾っているお花畑の傍でスケッチをしている人もいた。4日目にしてやっと雨から開放されて 「これで来た甲斐があった」 と高山植物の花を愛でながら高原の散策をゆっくり楽しんだ。14時35分のバスで旭川に戻りホテルにチェックインしてから市内を散策する。

5日目
なんせ超割航空券なのでフライトの時間が思うようにならず昼の早い便で帰る。一日を有効に使えないのは残念だが、それでも1万円の航空券は有難いです。
台風6号と道連れで雨にたたられた旅だったが、もう何回も来ている所なので、それなりに “北海道の景色を眺めながらの、のんびり旅” を楽しんできたのでした。

photo" photo

エゾツガザクラは満開で綺麗でした

アオノツガザクラは見つけるのが大変です

photo photo

エゾイソツツジのおしべに霧がたまって水玉を作っていた

ミヤマキンバイは霧の中でも目立つ

photo photo

コケモモが残っているのみつけた

ジムカデは土手下にひっそりと咲いている

photo photo

チングルマが満開で高原を花で埋めていた

遅咲きのキバナシャクナゲが残っていた

photo photo

霧の旭日岳高原は幻想的な世界に包まれていた

カモメはフェリーの乗客から手渡しで餌を貰う




のんびり旅 に戻る