前のページ / リストに戻る。
あとがき

 拙作、「セリオが部署に届いたら −夜の部長室にて−」をご覧頂き、ありがとうございます。
 今回は藪沼部長の、コンピューターをよく知らない人にありがちな素朴な疑問、から始まるお話です。
 実際、こういうことって起きるんじゃないかな?とか思ったんですが、いかがでしたでしょうか?

 書き上がってみたら、結構マニアックな内容になってしまいました。
 なるべくわかりやすいように書こうとはしたんですけど… 力量不足ですね(^^;
 ニューロコンピューターの説明に関しては、私自身の理解の範囲で書いてますので、間違いとかあるかも知れないです(と言うかきっとあるでしょう(苦笑))
 これは明らかに違う、とかありましたら是非教えて下さいませ。

 最後に、前作へ感想を下さったみなさん、ご覧頂いたみなさん、どうもありがとうございました。
 実は、前作を書き上げた当初(1年前になります)、続きは書かないつもりでいました(書けないかも?と思ってたんです)
 この2作目はみなさんの感想の賜だと思っています。
 本当にありがとうございました。

 毎回、快く掲載してくれている桜木さんに、深く感謝をして、
それでは(いつになるかわからないけど)第3作でお会いしましょう。

991127 ちひろ

-------------------------------------------

991205 若干修正

 細部を変更しました。本筋にはほとんど影響ない部分です。
 具体的に言うと、セリオに使われているプロセッサの品番を明記しないことにしました。
 セリオにしろマルチにしろ働く環境は千差万別だから学習機能は必須だろう、と考えて超並列処理演算神経網プロセッサが使われていると言う設定にしたのですが、マルチと全く同じものを使うのはコスト面から考えて無いんじゃなかろうか?と思いまして(^^;
(マルチはその予算のほとんどを人間らしくするために費やし、セリオはそのほとんどをメイドロボとしての機能に費やした、と言う黎明期のセリオSSによくあった考えを用いています)
 
 
 

 以下余談ですが、↑と書いているように、私はHMX−13セリオにマルチと同じプロセッサが積まれているとは思っていません。
 試作タイプのマルチとセリオが同じプロセッサ、同じOSを積んだで同系列のものなら、どちらかをを先に完全に作り上げてそこから機能面の追加などをすればすみます。
 「両方を同時開発して、どちらかいいほうを製品化する」と言う設定と矛盾するような気がするんです。
 商品開発する上で、基本仕様を作り上げてそこからラインナップ展開、と言うのがセオリーですから。(それともマルチとセリオのさらに基礎になった機体が存在するのかな?)
 ただ、セリオには全く学習機能がない、とも考えていません。
 上で述べたように、働く環境というのは千差万別です。
 その異なる環境に柔軟に適応できるように”何らかの学習機能”がセリオにも搭載されていてしかるべきだと思います。
 基本設計は、マルチもセリオも長瀬主任がした(LF97より)と言うことですから、”2人とも学習機能面を考えて超並列処理演算神経網コンピューターを積んでいるが、その仕様がかなり異なる(マルチのほうがより学習という面に特化している)”と考えてみました。
 セリオはマルチほど学習という面では優れていない。
 だから、生まれたてのセリオは仕事はめちゃくちゃ良くできるけど、物事に対する表現も拙いし、非常にぶっきらぼうに見える。
 どうやって表現したらいいのかを知らないから。
 でも、学習機能の効果で徐々にその環境に即した形に育っていくんじゃないか?
 そう考えています。

 このことがうまく拙作(セリオが部署に届いたら&椎那日常シリーズ)で表現できるといいんですが…(^^;
(ちなみに椎那は生み出されて20年近く経った量産セリオだったりします)
 
 

 駄文に長々とおつき合い頂きありがとうございました。
 それと、短期間の間にいくつも感想を頂きました。
 重ねてお礼申し上げます。
 

それでは。


前のページ / リストに戻る。