ある騎士の物語
あの丘を越えると そこに見える目的の地
風が あたりの草をなびかせ 大地を渡る
丘を越え その地を目指すは 誇り高き騎士
その目に宿るは 騎士の誇りと魂
馬を駆り 従者を従え 前へと進む
「ああ、陛下よ、姫よ、そのご期待に必ずや沿いましょうぞ」
与えられた使命を必ずや果たさん
誓うその胸に輝くは 気高き騎士団の紋章(エンブレム)
盟友(とも)となるはひとふりの剣
その太刀は邪悪なるものを退け 弱きものをたすくものなり
草陰から今まさに襲いかからんとする邪悪な者達をも
そのひとふりで大地へとかえさん
その太刀の名はスターフォーン
幾月もの間 苦楽をともにした盟友
その盟友を右手に高く掲げ
左手には誇り高き紋章の刻まれた大きな縦を掲げ
いざ悪を倒さんと 騎士は駆けて行く
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この詩は聖フェルアーナ教会の企画のレギュレーションに
乗っ取って書いたものです。
企画自体に気づくのが遅れて、企画に気づいたときには
既に締め切られたあとだったのですが、ふと閃いたので
書いてみました。
ちなみにレギュレーションは
「あの丘を越えると」「草陰」「左手」のいずれか
(もちろんすべて使っても可)を使ってお話を作る
と言うものでした。
太刀の名がスターフォーンと言うのはご愛敬と言うことで(笑)
わかる人だけほくそ笑んで下さい。
20000507 収録