下り電車 −ちび椎那のつぶやき10−



  朝 ちょうど7:00頃に駅をでる下り電車には

  いろんな人が乗っています




  一番多いのが これからお勤めに行くお父さんたち

  新聞を広げたり ラジオを聴いたりしてます

  OLさんらしい人もいますね


  電車を待ってるときに

  場所もわきまえず タバコをすぱすぱ吹かす人がいるんですが

  その人も なにくわぬ顔で乗ってます


  向こうにいるのは 小学生さんでしょか?

  ランドセルを背負ってる男の子

  近くにいるのは お母さんですね


  これから学校 と言う女子高生さんもいますね

  1人だと静かなのに 2人以上になるとあたりかまわず騒がしくなるのは

  どうしてなんでしょ?


  もちろん わたしとちひろさんも乗ってます

  わたしはちひろさんの胸ポケットの中

  外の景色を眺めています




  毎日見る おなじみの風景

  でも ちょっとずつ変わってるんです

  建築中だったマンションが完成したり 木々の葉が少しずつ色を変えたり

  毎日見ても 飽きないんです



  ちひろさんはどうなんでしょ?



  そう思って上を見上げたら

  こっくり こっくり と船をこぐちひろさんの顔が……


  だから 早く寝ないとダメだって言ったのに

  夜更かしすると せっかくの景色を見逃しちゃいます


  そんなことも知らず 気持ちよさそうにこっくりこっくりするちひろさん

  ありゃ 周りの人も結構寝てますね


  もしかしたら みなさんにとってこの朝の電車は

  大事なおやすみタイムなのかも知れません




  こっくり こっくり

  こっくり こっくり


  なんだか見ているわたしも眠たくなってきちゃいました

  胸ポケットの中に潜り込んで

  おやすみなさいです


  く〜


fin20000224

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朝に限らず電車っていろんな人が乗ってますね。
今も帰りの電車の中なんですが、ボックス席で酒盛りしてる人や
本を読む人、寝る人、ノートPCになにやら打ち込んでる人(これは
オレです)等々、三者三様とはよく言ったものだと思いますが、
そんな感じです。
それではまた。

20000429 奈落より再録






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