あたたかいひと −ちび椎那の壷焼き6− by 黒曜石
>『妄想フィールド』を展開
>しばらく空を眺めて もう一度富士山を見て
>ちひろさんの身体が冷え切っちゃう前に お部屋にもどりましょう
でも まだ午後のお仕事には早いです
「もう少し暖かければなあ」残念そうに呟くちひろさん
そうだ
ちょっと待っててもらって ポケットの中を探ると
あ ありました
これ あげます
この間、ポケットの中を整理してたら見つけたんです
持っているだけで 暖かくなる不思議な石
まるで ちひろさんみたいだから
わたしがそういうと ちひろさんは苦笑して
「もうしばらく、こうしていようか?」
そう言って 私を抱きしめました
ほら ぬくもりが伝わってきました
軍用機の騒音も飛行機雲も何時の間にか消えていて
動かないすじ雲と青空に 地上の喧騒も吸いこまれて行きます
風の流れが気持ち良くて
つめたいけど気持ちの良い風を胸いっぱいに吸いこんで
さて 午後も頑張りましょう
そのころ……
栞「……あれ?」
裕一「どうした?」
栞「雪玉に詰める為の『ぷるとにうむ』が、無くなってます……」
裕一「そんなもの詰めるなっ!」
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ちひろです。
「#06冬晴れの空」をご覧になった黒曜石さんが、こんな続きを
書いて、夜桜の伝言板に書き込んでくれました。
ちょっと時間が経っちゃいましたけど、ご本人の承諾を頂いたので、こちらに
再録します。
黒曜石さん曰く
「てゆーか、一見さんにはプルトニウムが何故出てくるのか判らないと思いますが。」
だそうです。
まあ、確かにそうですね(苦笑)
伝言板でのやり取りを知らないと、わからないかも知れません。
っていうか、多分わからないでしょう。
でも、こう言うのを書いて下さった、と言うのが嬉しかったので、再録させて頂きました。
なお、黒曜石さんが書かれたお話は、本家夜桜の「ホワイトノイズ」と言うコーナーに掲載されています。
もしよろしければそちらもご覧下さいませ。
黒曜石さん、ありがとうございました。
20000420 夜桜伝言板より再録