アマガミ 響先輩SS 「夏合宿!」




 8月上旬のある日のこと、橘さんは予備校のしつらえた観光バスに揺られていた。
 もちろん観光旅行などではなく、予備校の医学特進コースの夏季特別合宿に行くためだ。
 周囲の学生は熱心に参考書を読みふけったり問題集を開いたり、はたまた普段少ない
睡眠時間の補充にあてていたりしていた。
 どこか張り詰めた空気が車内に漂っている。
 

 「……ふう」


 参考書を読んでいた橘さんが顔を上げ、バスの天井に向けて軽くため息をついた。


 「昨夜は遅かったし、少し寝るかな……」


 そうつぶやいた橘さんは参考書をしまうと目を閉じた。
 昨夜はわからないところをひびきに電話し、つい話し込んで寝るのが遅くなってしまったのだ。
 眠りに落ちる寸前に昨夜のやり取りを思い出した橘さんは、そのまま眠りの淵へと落ちていった。




 「へー、森島先輩が」

 「うん、どういう風の吹き回しか流星群が見たいって言い出してね」

 「見に行くの?」

 「それが、ちょうど合宿に重なってるんだ」

 「あ、そうなんだ」

 「うん、はるかがむくれてた」

 「だろうなあ」

 「あ、そうだ。そう言えば結局合宿はどこに行くの?」

 「え? あー、えーと、どこだっけなあ……ははは」

 「……合宿先がどこなのか結局知らないの?」

 「うん」

 「はぁ……。あきれた」

 「大丈夫だよ。集合場所と時間はバッチリだから」

 「あのね。普通は連絡先を家に残していくものだよ」

 「それは大丈夫だよ。予備校からのプリントごと親に渡したから」

 「そう、ならいいんだけど……。あ、でも、やっぱり自分がどこに合宿に行くかくらい
 覚えておきなさい」

 「なんで?」

 「なんでって、そういうものじゃない?」

 「ずっと缶詰で勉強なんだから、どこで合宿しても変わらないって言ったのはひびきじゃないか」

 「そ、それはそうだけど」

 「ふーん、そっか」

 「な、なによ」

 「ひびきのお目当ては合宿のおみやげだな。大丈夫、クッキーか何かあると思うから買ってくるよ」

 「もう、誰もお土産が欲しいだなんて言ってないでしょう?」

 「だって、そうとしか考えられないじゃないか。美也にもよろしくって言われたし」

 「あのね……」

 「あ、そうだ、ひびきは合宿どこへ行くの?」

 「話をはぐらかさないで。今は私の合宿の話じゃないでしょう?」

 「そうだけど、覚えてないものは覚えてないし」

 「うん、わかった。君ってそういう人だよね。気をつけて行ってらっしゃい」

 「ちょ、ちょっと、ひびき」

 「もう遅いから切るわね。おやすみなさい」

 「ちょっと。……あ、切れちゃった。なんだって言うんだ。まったく」




 橘さんと時同じくして、塚原ひびきは大学の部活の仲間と電車に揺られていた。
 水泳部恒例の夏合宿と記録会のために、恒例となった高原の宿舎を目指しているのだ。
 水泳部の面々は、あるいは雑談に興じ、あるいは雑誌を読んだり寝ていたりしている。


 「はぁ……」


 昨夜のやりとりを思い出しながら車窓からの眺めを見るとはなく見ていたひびきは、
車中を見回して軽くため息をついた。


 「どこへ行くか知りたかっただけなんだけどな」


 昨夜の電話での橘さんとのやり取りを思い出すひびき。


 「なんであんな風になっちゃったんだろう」


 行き先を教えてもらうどころか、橘さんにからかわれて意固地になった自分のことを
少し悔やんでいるようだ。


 「はぁ……」


 今日何度目かのため息をついたひびきは、また車窓の眺めに目をやった。
 そうして気を紛らわせようとしていた。


 「つーかはら。なにつまんなそうにしてるのよ」

 「あ、い、いえ別につまらないわけじゃ」

 「そう? 顔に書いてあるわよ」

 「そ、そんなことないです」

 「大方、彼氏とけんかでもしたってところかしら」

 「だから、違います」

 「ふふ、ま、いいわ。トランプやるからあんたも参加しない?」

 「え? あ、はい」


 こうして強引にトランプに誘ってくれる先輩の言葉がうれしいひびきだった。


 「各自持ってきたお菓子を一袋出すこと。勝った人の総取りだからね」

 「えーっ」


 そう言いながらも楽しそうに笑うひびき。
 目的地までもう少し、車内が華やかな笑いに包まれていた。




 「ふ、んーーっ、はぁ……」


 バスから降りて大きく伸びをする橘さん。
 予備校の一行を乗せたバスが合宿会場となるホテルに到着したのだ。
 大きな荷物を肩から下げて会議室へ向かう一行。
 橘さんは寝たりないのか、おぼつかない足取りでその一群とともに歩いていた。


 「それでは今回の合宿の予定と部屋割りを連絡します」


 今回引率の予備校の事務のお姉さんが、てきぱきと伝達事項を挙げていく。


 「キャンセルの関係で、部屋を一人で使っていただく方が居られますが、
 寝過ごしなどないようにお願いしますね」


 お姉さんの声に部屋割りを見る橘さん。


 「ええ!? 一人って僕のこと?」


 思わず口について出た声が思いのほか大きく、静かな室内に響く。
 鋭く向けられる参加者の視線。


 「あ、すみません……」


 ちぢこまる橘さん。
 くすっと笑う事務のお姉さん。
 その笑い方が少しだけひびきに似ていて、橘さんの脳裏にひびきの姿がよぎっていった。


 「そういえば、ひびきは今頃どうしてるかな」




 「ついたー、大きなホテルー」

 「思ったよりもきれいなところですね」

 「由緒あるところって話だよ」

 「ほらほらみんな、荷物もって中に入る」

 「はーい」


 宿舎の送迎バスに揺られ、宿についたひびき達。
 バスから降り、荷物を抱えて中へ入っていく。
 宿の入り口に本日の宿泊客が書かれた札がかかっていた。


 「……」


 その札をなんとなしに見たひびきの視線があるところで止まる。
 他の部員たちがいくつもかかっている札を見て声を上げた。


 「ほらほら、水泳部御一行様、だって」

 「あー、ほんとだ」

 「なんだかちょっとうれしいね。ね?」

 「そ、そうだね。うん……」


 合宿でちょっとテンションが高めな部員たち。
 ひびきはその札を見ながら少し微笑んだ。


 「そういえば彼、今頃どうしてるかな」




 荷物を部屋に置き、会議室に再度集合した橘さんたち。
 早速講義が始まった。
 英語、数学、国語……。
 詰め込みとはまさにこのことのように、短い休憩を挟みつつ講義が続く。


 「うわさには聞いていたけど、厳しいなあ……」


 ついついぼやきの出る橘さんだが気を抜くわけには行かない。
 夕食後にその日のまとめのテストがあるのだ。


 「お、終わった……」


 テストが回収され、机に突っ伏す橘さん。
 時計は21時を回っている。


 「はい、皆さんお疲れ様でした。明日は6時に玄関前に集合です。
 朝食前に体操と周辺の散歩があります。全員参加ですからね」


 引率のお姉さんがにこやかに連絡事項を伝えると、参加者は疲れた表情で
割り当てられた部屋に向かうのだった。




 「それじゃ、荷物を部屋に置いて15分後にロビーに集合ね」
 「はい」


 荷物を部屋に置きに行くひびき達。
 到着早々、プールで練習。
 ひたすら泳ぎ、休憩して陸上トレーニング、筋トレ、宴会。
 身も心もくたくたになるような時間が過ぎていく。


 「はい、もう一本! 気を抜いちゃダメだよ」

 「はい!」

 「ふう……、高校とは全然違うな。がんばらなくちゃ」


 ひびきも他の一年生達もメニューをこなすだけで精一杯のくたくた状態。
 しかも夜は夜で親睦と称した宴会が待ち受けていた。


 「つーかちゃん。飲んでる?」

 「……いえ」

 「あー、なにウーロン茶なんて飲んで」

 「先輩、ひびきに飲ませちゃダメですよ」

 「そうですよ」

 「そっかそっか、つかちゃんは前科者だったもんね」

 「ええ、前科者は大人しくウーロン茶で楽しんでます」

 「もう、じょうだんよー」


 半ばできあがってけらけら笑う先輩。
 上級生に向かって 「まったくもう」とはさすがに言えないひびきだった。



そんなこんなであっという間に2日が過ぎた。



 「それではこれから夕食と休憩です。19:30までにここに戻ってください。
 今日のまとめのテストをします」


 引率のお姉さんの声と共に夕食会場に向かう橘さん。
 バイキング形式で腹一杯食べようと思えば食べれるのだが、そんなことをすると
夕食後のテストに響くのは目に見えていた。


 「ここでの夕飯もこれが最後か。もっと味わって食べたかったな」


 様々な料理が並べられたテーブルを見ながら、橘さんはため息をついた。


 夕食を早めに済ませた橘さんは、ロビーにある大型TVの前に来ていた。
 ちょうど夕食タイムとあってかTVの前には人はまばら。


 「ではお天気コーナーです」

 「こんばんは。今夜はペルセウス座の流星群の極大ですね。残念ながら曇りがちな
 地方が多いですが、晴れたらぜひ空を見上げてみてください」

 「ああ、これがひびきの言っていた流星群か……」

 「これだけたくさんの流れ星が見れれば、願い事も頼み放題ですね」

 「願い事……か。神頼みもしたくなるな。でも外は曇りだし流星は見れそうにないか」


 TVから流れてきた 「願い事」と言う言葉が少し気になったが、外はあいにくの曇り空。
 軽くため息をついた橘さんはまとめテストを受けるために会議室へと戻るのだった。




 明日は記録会だからと早めにお開きになった宴会のあと、ひびきは大浴場に来ていた。


 「大きなお風呂って気持ちいいな……。ふふ、この話をしたらきっとはるかが悔しがるんだろうな」


 湯船に肩までつかり、大きく伸びをするひびき。


 「みんなもくればいいのに……」


 でも、あの様子じゃお風呂どころじゃないか、と部屋の惨状を思い返して納得する。
 合宿も明日で終わり。


 「ちょっと残念だったけど、でも、そのほうがよかったのかもしれないな」


 ひびきはそうつぶやくと大浴場の天井を見上げるもう一度大きく伸びをした。


 風呂から部屋に戻る途中にある大画面テレビに21時のニュースが流れていた。


 「今日はペルセウス座の流星群の極大日ですね。全国的にあいにくのお天気ですが、
 雲が切れる地方もありますので、星空が見えたら流れ星がないか見てみるとよいでしょう」

 「あ、そう言えば今日だっけ……」


 ひびきははるかとのやり取りを思い出した。


 「全国的に曇りがちってことは……。くす、はるかがきっと悔しがってるわね」


 地団駄を踏むはるかを想像して、くすくすと笑うひびき。


 「でも残念だな。晴れていたら、願い事のひとつもしようと思っていたのに」


 ロビーの窓から外を見るも、広がるのは星一つ見えない黒い空。
 軽くため息をついたひびきは部屋へと戻るのだった。




 真夜中過ぎ。


 「あ、あれ? ん……今何時だ。……12時か。何でこんな時間に目が覚めちゃったんだろう」


 真夜中に目を覚ました橘さんは、時計を見てそうつぶやいた。
 明日は総仕上げの試験があるから余裕を持って早めに寝よう、そう思って布団に入ったのが
おおよそ2時間前。
 朝、と言うにはあまりに早い時刻だった。


 「まいったな、目が覚めちゃったよ」


 寝直せばいいことはわかっていても、一度冴えた目と頭はなかなかおさまってくれない。


 「仕方ない、お茶でも買ってくるかな……」


 橘さんはそうぼやくと、ロビーにある自販機コーナーへと向かった。
 静まりかえった宿舎のロビー。
 テレビも消え、自販機のコンプレッサーの音がわずかに響く。


 「あ、星が出てるな」


 ロビーの窓の向こうにかすかに星が瞬いて見えた気がした。


 「……ってことは、流れ星が見えるかな。くっ、映り込みが強くてよくわからないや」


 外に出られないかとダメ元で玄関に行って見るも……。


 「やっぱり開いていないか……」


 当然のように鍵がかかっていた。

 
 「どこか開けられるところはないかな」


 見れそうなにの見れない状況に、橘さんは流れ星が気になって仕方がなくなったようだ。

 
 「後はここくらいか……」


 あちこち歩き回ってたどり着いたのは、階段の一番てっぺん。
 屋上への出口だった。


 「ここがダメなら諦めるか……」


 そうつぶやきながらノブを回しドアを開ける……。
 

 「あ」


 屋上のドアには鍵がかかっておらず、ドアはあっけなく開いた。


 「ラッキーっ」


 橘さんは小さくつぶやくと屋上へと足を踏み出した。


 「おわっ。すごいな……」


 雲が切れ、満天とは行かないまでも天頂付近を中心に星空が広がっていた。
 輝日東では到底見れないような、降ってきそうな星空だった。


 「え? なんで!?」

 「うわっ」


 どうやら先客が居たようだ。
 橘さんの心臓が飛び跳ねる。
 徐々に暗がりに慣れ始め、先客の姿が明らかになっていき、そして、
橘さんの顔が目の慣れとともに驚きへと変わっていった。




 「はぁ……。もうこんな時間」


 ひびきは宴会の二次会の後片付けをしていた。
 

 「明日は記録会だから軽く……のはずじゃなかったんですか?」
 
 「ごめんごめん、つい……ね」


 横で水泳部の先輩が舌を出す。


 「まったくもう」

 「そんなに怒らないでよ。つかちゃん」

 「怒ってないですよ」

 「そう?」

 「ええ」

 「よかったぁ」


 まったく憎めない人だな……とひびきは思った。
 だからこそみんなを引っ張っていけるのだろう、とも。


 「ん、ありがとう。これで寝床が確保できたわ」

 「いえ、それじゃ私も戻って寝ますね」

 「うん。あ、そうそう、星見るなら屋上に出られるよ」

 「え?」

 「さっきテレビを食い入るように見てたでしょ?」

 「あ……」

 「星に興味があるのかなー、なんて思ってさ」

 「え、あ……、はい……。でも今日は曇ってますし」

 「さっきトイレに行ったついでに見たら、星出てたよ」

 「ほんとですか!?」

 「うん。鍵開ければ出られるよ。戻るときにしめておけば問題なし。
 くく、でもつかちゃんが星に興味があるとはねー。くくく」

 「もう、笑いすぎです」

 「ごめんごめん。じゃあ、おやすみ」

 「おやすみなさい」


 宴会場だった上級生達の部屋を後にしたひびきは階段を一段ぬかしで上がり、
屋上へと続くドアの鍵を開けて、ノブを回した。
 満天の星空を期待して。


 「はあ……」


 空を見上げて出てきたのは、感嘆ではなく失望のため息。
 確かに星は出ていたが、天頂付近の雲が少し切れて星が見える程度だった。


 「ふふ、なにを期待してたんだろう。あの曇りから急に晴れるなんて、そんなことないのに」


 自嘲気味につぶやくひびき。
 星は確かに出ていた。
 ほんの申し訳程度だが。


 「せっかく教えてもらったのだし、しばらく見ていようかな……」


 ひびきは屋上に腰を下ろすと天頂付近を見上げた。


 「へえ、雲の切れ間から結構見えるんだ……。あっ、流れた」


 雲の切れ間を横切る一筋の流れ星。
 風が出てきて、切れ間が徐々に広がっていく。


 「……もう少しだけ待ってみようかな。そうしたらもっと星が見えるようになるだろうし」


 明日は記録会。
 早く寝ないと、そう思いながらも徐々に広がっていく星空を、ひびきはあとちょっとを
繰り返しながら眺めていた。


 「うわぁ、すごい……」


 切れ間が大きくなり輝日東では見られないような降り出しそうな星空が見えていた。


 「あ、また流れた。あ、あっちも」


 暗闇に慣れた目に、流れる星が次々と飛び込んでくる。
 

 「ふふ、すごいな。はるかが見たらきっと大騒ぎするだろうな」


 そんな風につぶやいたとき、屋上の扉の開く音がした。
 予期せぬ事態にドキッとして身体を硬くするひびき。


 「おわっ。すごいな……」


 扉から出てきた影がそんな感嘆の声を上げた。
 ひびきは目を疑った。
 暗さに慣れた目に飛び込んできた人影が橘さんだったからだ。


 「え? なんで!?」


 ひびきの口から思わず言葉が漏れる。


 「うわっ」


 そのひびきの声に驚く橘さん。
 そんな彼の仕草を見て、ひびきの緊張がほぐれる。


 「びっくりしなくても大丈夫だよ」
 「え? その声は……もしかしてひびき? なんでここに?」


 驚く橘さんの顔を見て、ひびきはくすっと笑った。
 

 「居るのは知っていたけど、まさかこんなところで会えるなんて……」
 
 「え? え?? どういうこと?」
 
 「やだ、気がついてなかったの? 入り口の横に宿泊している団体の名前が出ていたでしょう?」
 
 「そ、そうだっけ??」
 
 「はぁ……、まったくもう」
 
 「はは……、ごめん」
 
 「ううん、いいの。こうして会えたんだから」


 ひびきはそう言うと、橘さんにぎゅっと抱きついた。


 屋上に腰を下ろし寄り添って夜空を見上げるひびきと橘さん。
 雲は切れ、見渡すばかりの星空が2人の頭上に広がっていた。


 「あ、ほら」

 「うん、また流れた」

 「あっちにも」

 「流星だらけだね」

 「そうだね。ふふ、お願いし放題だね」

 「うん、でも、頼むお願いは一つだけどね」

 「2人がいつまでも一緒にいられますように?」

 「うん」

 「ふふ、私は他のお願いもあるんだ」

 「え? どんな願い事?」

 「はるかに頼まれたお願い」

 「なーんだ」

 「それは冗談。本当は、君が無事大学に受かりますように……って」

 「あ、うん、そっか。そうだね」

 「神頼みは最後の手段だと思うけど、せっかくだから」

 「こんなに頼み放題なんだから、ついでに頼んでもバチは当たらないよ」

 「うん、そうだよね」


 それから2人は流れ星が流れるたびに願い事を3回唱え、うまくいったとかいかなかったとか、
そんな傍から見たら他愛のない、でも、本人達にとってとても幸せな時間を過ごしたのだった。


 「遅くなっちゃったね」

 「さすがに寝ないとまずいよね」

 「くす、そうだよね」

 「よし、明日の仕上げのテスト、がんばるぞ」

 「それじゃ、明日のテストのおまじない」


 そう言って戻り際に交わした今日二度目のキス。
 それは橘さんのテストのおまじないであり、そしてひびき自身への記録会のおまじないでもあった。




アマガミSSのページへ戻る